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2018年01月01日
檀家の皆さまへ

《2018 新春のご挨拶》満月のような心

“門松や 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし”(一休宗純)

人間は門松をくくるたびに一歩一歩「死」に近づいている。だからお正月だといって浮かれてばかりはいないで、正月は心を引きしめるいい機会である、と世の中を皮肉って風刺したのが、一休禅師であります。

日蓮聖人は、世間の情のままに、“花の如く開け 月の如く明らかに” と、正月という心あらたまった人間の心理に即して、満月のようなおおらかな心情を持ちなさいと示されております。私たちは、「まあまあ正月だから、もめごとはよそうよ」などと言いますが、これをいいかげんな妥協というのではなく、「心をまるくする」ということを強調されているのです。

平成30年元日

日蓮宗本山 池上 大坊 本行寺
住職 中野日演

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