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住職ご挨拶

新しい時代にふさわしい、社会に開かれた、人にやさしいお寺として――

合掌
客殿庫裡新築工事は平成26年(2014年)6月30日に起工地鎮式を済ませて以来、基礎工事に約4ヶ月を要し、翌27年(2015年)4月9日上棟式を経て10月31日に完成致しました。この事業達成にあたっては檀信徒の皆様をはじめ、有縁の寺院、日頃ご参詣の方々のご支援ご協力なくしては成就することは出来なかったことと存じます。深く感謝申し上げます。

もとより寺院は檀信徒のコミュニケーションの場であります。各種会合・文化活動など情報収集の場として大いに利用していただく場でもあります。11月28日の落慶式では、『菩提寺再発見~大坊で一日過ごそう~』というテーマのもと開催いたします。

その意義は皆様に大坊本行寺の新たな一面を再発見していただきたいという願いであります。これまでのような法事の控室、法事後の供養の席としてのご利用でなく、その他にお寺を活動の場・憩いの場としてご利用下さることが大事であると考えたからであります。

歴史をさかのぼり「お寺」の存在意義を尋ねると、古き時代にはお寺が医療福祉の場、教育の場、文化・芸術・芸能の場等々の中心的存在を果たしていたことがわかります。こうした役割を見直して現代のお寺の姿に移していくことが、私たちの務めであると存じます。出来る限り皆様のご要望にお応えし、お寺をもっと活用していただくことがお寺の活性化につながります。

少子高齢化、核家族化が益々進む現代社会にあっては、人と人との交流も希薄になっております。新客殿完成を機会にお寺と檀信徒の皆様との日頃からの交流が大切であると認識し、さらには地域社会に開かれたお寺として努力して参りたいと思います。今後一層、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

再拝

平成27年(2015年)11月28日

日蓮宗本山 池上 大坊 本行寺
住職 中野日演

中野日演(なかの にちえん)略歴

中野日演(なかの にちえん)
昭和50年(1975年)
早稲田大学文学部演劇科中退
昭和60年(1985年)3月
立正大学仏教学部宗学科卒業後、廣宣寺(静岡県伊東市)住職
平成3年(1991年)1月
伊東仏教会会長
平成3年(1991年)12月
慈雲寺(神奈川県横浜市)住職代務者
平成22年(2010年)11月
本行寺住職、廣宣寺住職代務者
平成23年(2011年)1月
大森仏教会会長
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